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<10> みかんの言葉 2016/12/14 3:30 pm
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 寒い、そうだ、みかんを食べよう。というわけではないのですが、冬はみかんの季節でもありますね。みかんといえば、あのオレンジの艶々とした色と酸っぱい美味しさ。そして、私など都会育ちには味わえない故郷の懐かしさ。それでりんごもそうですが、よく歌にも出てきますね。
 で、文学でみかんといえば、私は真っ先に芥川龍之介の短編『蜜柑』を挙げます。少し引用しますと――
「するとその瞬間である。窓から半身を乗り出していた例の娘が、左右に手を振ったと思うと、たちまち心を躍らすばかり暖かな日の色に染まっている蜜柑のおよそ五つ六つ、汽車を見送った子供たちの上へばらばらと空から降って来た」。
 この光景に「私は思わず息を呑んだ」とありますが、それは貧しい田舎町の姉弟(らしい)の情を背景にした、瞬時の蜜柑の美しさに動かされたのでしょう。夕闇が迫る空に浮かぶ鮮やかなオレンジの色彩に。昔のどんこう列車とはいえスピードのあるなかの一瞬のストップモーションを捉えたかのようです。一方、「空から降って来た」のだから、少年たちの目線で同化したのだともとれますね。
 そうして、「私」は「不可解な、下等な、退屈な人生をわずかに忘れることが出来た」と結びます。なにか、『伊豆の踊子』の「私」に通ずるところですね。
 短編とはじつに、人生のある断片を垣間見せてくれるから、私は好きです。(了)           写真は京都の初雪(比叡山)

                  
               

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投稿日: 2016/12/14 19:04  
 Re: 10.みかんの言葉
SLで冷凍みかんを食べた思い出がかすかにあります。

退屈な人生、実はしあわせな人生ですね。

投稿日: 2016/12/18 17:25  
 Re: 10.みかんの言葉
コメントありがとうございます。

山形はさくらんぼの名産地ですね。みかんも美味しいでしょうね。

厳冬期が近づいています、お身体大切に。

投稿日: 2017/01/04 01:04  
 Re: 10.みかんの言葉
子供の頃からみかんが好きで
みかんを食べてから
その指の匂いを嗅ぎ
薄らいでいくのを名残惜しく何度も嗅いでいました
いまだにその癖は治りません
景色であったり、香りであったり
愛おしいですね

投稿日: 2017/01/15 16:18  
 Re: 10.みかんの言葉
今、コメント拝見、遅くなりすみません。

はい、みかんの風景・香りも日本の原風景の一つですね。
あなたのところも蜜柑どころですよね。
(お茶が日本一でしたね)
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