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投稿者 | 掲載内容 |
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掲載日時: 2009/06/24 02:44 |
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ベテラン |
以下の内容は、特定の作品だけを対象とするものではなく、そこから受けた印象を飴のように伸ばしたり曲げたりしたものです。
私は映画も好きですが、特に詳しいというわけではないので、誤解や曲解があればご容赦下さい。そんな少ない経験で記憶している戦争や軍事を扱った映画というと「トロイ」、「戦場のピアニスト」、「ブラックブック」、「善き人のためのソナタ」、「二重スパイ」といった題名を思い出します。その他、題名を覚えていないナチスドイツを悪者にした映画も含め、これらの映画を見て残る印象は、派手なシーンがあったとしても、重苦しくやりきれないものばかりです。戦争映画はホラー映画の一種ではないかと思われるほど、印象の片鱗は夢にまで現れて不安な気持ちになります。多かれ少なかれ、そのような後味の悪さは、制作者の意図を反映したものではないかと思います。 しかし、近年、日本で作られる日本人を主人公とした戦争映画はどうも違うように思われてなりません。見る気もしないので実際に見たことはありませんが、TV CMで放映される観客の感想に「感動した」とか、戦場を職場に見立てて「あんな上司がいたらいい」などという、私には気持ちの悪くなるほどのメッセージが伝えられます。もちろん宣伝だから肯定的なものしか伝えられないのは分かっていてもあんまりです。少なくとも、鑑賞後の印象に感動、憧憬、懐古など、肯定的な要素を一つでも観客にもたらすのだとすれば、その作品には制作者の意図が反映されているはずです。 戦争映画には、どんなものであれ、肯定的な要素は一つたりとも、暗示的なものでさえも盛り込んではならないのです。徹頭徹尾不快な印象が残るように制作されるべきものだと思います。この意味では、受信料を払っているので名指ししますが、NHKの大河ドラマで好まれて取り上げられる戦国時代物も例外ではありません。人殺しにはどんな大義名分も与えら得る資格はなく、恥ずかしいという反省のための材料として取り扱われるべきものでしょう。どんなに偉いと言われる武将でも人殺しの大将であることには変わりありません。この点をはっきり公言した美輪明宏さんは本当に勇気のある方だと思いました。 戦争中、日本や日本人がどれだけ苦しんだか、どれだけがんばったかという映画ばかりでなく、戦争中、日本や日本人がどれだけ大陸でひどいことをしたかという映画が作られ、大入り満員、長蛇の列、アンコール上映といった状況が生まれることを願ってやみません。 |
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タイトル | 投稿者 | 日時 |
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» 戦争映画 | アモ | 2009/06/24 02:44 |
Re: 戦争映画 | hide | 2009/07/20 19:24 |
Re: 戦争映画 | アモ | 2009/07/20 20:53 |
Re: 戦争映画 | hide | 2009/07/21 02:43 |
Re: 戦争映画 | アスパラ先生 | 2009/07/21 06:48 |
Re: 戦争映画 | アモ | 2009/08/14 14:22 |
Re: 戦争映画 | アスパラ先生 | 2009/08/14 17:26 |
Re: 戦争映画 | たろ | 2009/11/11 14:57 |